【タイ古式マッサージ】解剖学に基づいた「前脛骨筋の施術方法」を解説💆♂️〜筋膜リリース・ストレッチ〜
こんにちは、JTTMA認定講師の小澤源太郎です。
今日は、脛がすごい硬い方のほぐし方やアプローチの仕方に困っているセラピストさんのお悩みに僕がお答えしていきます。
脛ね堅いとね。指負けるし、みたいなところがあるので、これは悩んでる人多いと思います!
バリエーションはそんなにないんですけれどもいくつかやり方をご説明しつつ、解剖学的に気をつけた方がことがあるので、それも併せて説明していきたいと思います。
ぜひ動画も併せてご覧ください!
セラピストの手技お悩み回答 <前脛骨筋編>
前脛骨筋への施術方法①
前脛骨筋の施術するときに一番気をつけなければいけないのは自分の指が負けてしまう可能性があるっていうことなんですよね。そこのため対策も今日はお話していきたいなと思います。
結構王道というか、タイ古式マッサージのベーシックな施術もあったりするのが、この状態で脛のキワキワの所、脛骨の際のところからアプローチしていくっていうやり方があります。そうなってくるとやっぱり脛骨の付け根の辺りからアプローチをしていく方がいいんですけれども、実際脚でこういうふうに挟んでいるケースが多いので、なかなか停止部という所にアプローチするのは難しい部分にはなります。
なので、ここはもう筋腹のとこですね。脛骨のこのキワキワの所を狙ってあげてください。ただ指でこうやっていこうとすると、まあ、負けます。なので、自分の肘をお腹に押しつけておきます。この状態で親指をセットして、このまま自分が前に乗るようなイメージで、親指は乗せた状態で自分の体重を利用して前に圧をかけてゆっくり抜いていくと。
前脛骨筋っていうのは結構強い筋肉にはなるので、強めに押して大丈夫です。あまりにもお客様が痛すぎるようだったらもちろん抜いてあげた方がいいんですけれども、基本的に他の筋肉に比べて強く押しても大丈夫な部分にはなります。触っていく感覚で、例えば、上の方が硬い方とか下の方が硬い方っていうのがいらっしゃったりするので、その辺り入念にどこをやるかっていうのは、そのときそのときで変えていってあげればOKです。これが親指でやるパターンになります。
前脛骨筋への施術方法②
とは言っても、めちゃくちゃ硬い方が来て親指なんかでは押せませんよ・・・みたいなパターンがあるので、そのときは肘を使って、例えばお客様の脚の間に入ってしまいます。自分の肘をお客様の骨のキワキワのところに置いた上で施術をしていく。このときイメージとしては、骨から筋肉をこそぎ落とすような感じで剥がしていくような感じでイメージを持ちながら押してあげるといいですね。
例えば、この状態で前脛骨筋のストレッチを少し入れてあげながら圧をかけてあげるというのをしてあげると、より効果が出やすかったりします。ただ肘だと、なかなか遠位の停止部に近い方っていうのがアプローチしにくくなってくるので、この辺りも肘で無理だなと思ったら最後の方は親指で圧をかけていってあげるとか、そこら辺は調整をしてあげてください。
前脛骨筋への施術方法③
三つ目の施術やっていきましょう。前脛骨筋は基本的にはやっぱりリリースがメインにはなってくるんですけれども、それでも物足りない方だったりとか効果がなかなか感じない方ってのはいらっしゃるんすよね。そのときにおすすめしたいのがストレッチしながらリリースをするっていうことですね。
ストレッチをしながらリリースするんですけど前脛骨筋ってどういうふうにストレッチされるかっていう話なんですけど、まずは底屈、これと土踏まずを潰すような動作をしてあげることで、前脛骨筋はストレッチされます。それでもやっぱりこうやってやってるだけだと、この腱の部分、ここの部分が伸びてる感じが強いだけでこっちのストレッチ感ってそんなに感じないんですよね。
ストレッチをしてあげると、大体どこが硬いかっていうのが見えてくるので、その硬いところとかに合わせてストレッチをしていくような形になるんですけど、ストレッチをしてあげる、かつ、こっちでリリースをするっていうような形になります。このリリースのときの手の使い方が結構ポイントにはなるんですけど、親指でギュッていくっていうよりは、手全体で挟んであげるような感じのイメージで圧をかけていってあげます。
底屈しつつ親指側に自分の肘を落とすような方向でやってあげるとストレッチがかかるので、このまま圧をかけていってあげるような形をとっていきます。上の方が痛みが強いから真ん中が痛みが強い方、下の方が痛みが強い方と様々なので、その人の状態に合わせてやってあげてください。この前脛骨筋が柔らかくなると、足関節の背屈がいきやすくなる方っていうのもいらっしゃいます。なので、この前脛骨筋っていうのがどんなときに硬くなるかっていう所をこの後、解剖学的にお話していきたいと思います。
解剖学的な解説
今日は、前脛骨筋についてご質問をいただいたので、そのリリース方法っていうのを3種類ご紹介していったんですけれども、前脛骨筋って結構張ってる人いるんですよ。なんで張るのっていうところでいくと、例えばガボガボの靴を履いているとか、あとはつま先を上げを上げようとして歩いているとか、そういういろいろなことが原因としては考えられるんですね。
前脛骨筋って脛の前から始まって脛骨から付いてきて、ずっと先に付いてきて、内側楔状骨とか第1中足骨底っていう所に停止がついてくるという筋肉になるんですけど、本来は背屈させるための筋肉なんですよね。前脛骨筋が硬くなり過ぎるとこの背屈がうまくできなくなるっていう現象が起こってきます。そうすると何が起こるかっていうと、指を上に反り上げる筋肉を使って背屈しようとし始めちゃうんですね。
そうすると今度、浮き指になってきたりとか、そういうようなことまで起こることが考えられます。なので前脛骨筋を緩めるってめちゃくちゃ大事なポイントになってくるんですね。土踏まずを作るような筋肉なんですよね。だからストレッチするときは、反対に土踏まずを潰すような方向に底屈させていくっていう形が必要になってきます。
こういったところでしっかりと理解していただけると、前脛骨筋を緩める理由っていうのもわかりやすいと思いますし、その他の浮き指などを直したいっていう方にも効果的だっていうのもわかってくると思います。
まとめ
今日は脛が硬い方の施術に困っているセラピストさんにに回答する形で前脛骨筋への施術方法について3つお伝えしました。
JTTMAでは日頃からこういった解剖学と施術を結び付けてお伝えしていっています。
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