【タイ古式マッサージ】意外に見逃しがちな「三角筋(後部)への施術方法」〜リリース&ストレッチ〜
こんにちは、JTTMA認定講師の小澤源太郎です。
今日は三角筋のマッサージについてお話していきたいと思います。
特に、三角筋の後部、後ろ側ですね、ここのお話をしていきたいですね。
ぜひ動画も併せてご覧ください!
三角筋後部のリリース・ストレッチ
三角筋後部の重要性について
なぜこの話したいかなんですけど、よく僕らって、姿勢が悪いと小胸筋だったり大胸筋だったりっていう話をいろいろしていくんですけど、結果的に猫背が改善しました!みたいな話ってよく聞くんですよ。聞くんですけど、それって機能改善として成功してるじゃないですか。でもリラクゼーション的な要素ですっきりしましたかっていうふうになると、ちょっと違ったりするっていうことがあります。
その理由なんですけど、例えば猫背になっている人って肩が前に少し出ますよね。そうするとそのまんま手がぶらーんと前にこんなんなってる人ってあんまりいらっしゃらなく、て少し肘を曲げているとか、あとはこのポジションがちょっと変だなと思って後ろに引いてたりする人とか、様々な方がいらっしゃるんですよね。この後ろに引いてる方の場合って、常に肩関節を伸展方向に引っ張っていることになるので、この三角筋の後部とか上腕三頭筋とかの筋肉が硬いんですね。
そうなってくると、いくら大胸筋とかやって、姿勢の根本を良くしていって、良くなりました!となったとしても、三角筋後部は硬いままだから、案外すっきりしないということがあるんですね。なのでこの三角筋後部とか腕の後面というのにアプローチしてあげるのって、姿勢悪い方でもすごく大事になってくるポイントになります。且つここね、マッサージしづらいんですよ。
どう圧かける?みたいな感じになってくるので、そういったところを今日お話していこうかなと思います。
三角筋後部のマッサージ方法①
それでは、三角筋後部のマッサージ(リリース・ストレッチ)についてやっていきたいと思います。
三角筋後部ってどこよっていう話なんすけど、肩甲骨のところに骨が横に向かって伸びている肩甲棘というのがあります。
ここに三角筋後部に付いてくるんですけど、ここの部分の起始部ってほとんど腱なんですよね。すごいアプローチ難しい部分にはなってきます。そうなってくると腕の方に出てきたときの三角筋粗面っていう停止の方に付いてくるんですけど、そこの部分にアプローチをまずしていこうという形になります。
上腕三頭筋と三角筋の境目っていうのがすごいわかりにくいんですが、三角筋って思った以上に表面です。結構奥にね、グーッとこうやって入れようとするパターンが多いんですけど、こうすると、思った以上に上腕三頭筋だったりします。そこへのアプローチになってくるんですが、このようにうつ伏せの状態で、やや90度よりも高いポジションしておきましょう。
そこに対して自分がちゃんと正対するようにしておいて、自分が上から行こうと思うとなかなか入らないんで、ちょっと体を押さえながら下に低くしながら圧をかけていくようなイメージでこのときに自分の足のポジションとかを気にしてあげるとですね、しっかり親指で地面を踏みながら圧をかける。三角筋の後部をしっかりパルペーションできる人であれば、このパルペーションの感じをしっかりと捉えながら施術をしていってあげる。押しつつ自分のお尻も後ろに引くと、圧って自然にかかってきます。これが手だけでこうやっていこうとするとほとんど痛いので、お尻引きながら圧を前に出す。ゆっくりと。単純なリリースはこれだけでやることができます。
でもこれだけだとやっぱり押すだけだし、特に効果も薄くなってきてしまうので次のステップいきましょう。
三角筋後部のマッサージ方法②
今度は振るっていうことですね。体を揺らしてあげる、これでリリースをかけていくっていうやり方を紹介していきます。
横向きに寝ていただいているところで、さっきみたいに三角筋後部を掴むっていう感じで。つまんじゃダメ。つまむと痛いので、自分のこのMP関節ですね、ここをしっかりこういう風に把持するっていうことね、これを使いながら、こういう風に片手でまず把持します。
この状態で振ってあげてください。このとき僕、何を振ってるかっていうと、把持している僕の左手は振ってないです。こうやって支えているこっち側の右手を振ってあげてください。そうすることで、強い力を入れずに振ることができます。
三角筋ってさっき言ったように、起始部は腱の要素が強くなってくるので、振るとね、結構緩みやすいんですよ。振ってるとお客様結構気持ちいいです。なのでこういうような形でやってあげるのも1つのテクニックになります。ここまでがリリース系のテクニックになってきます。そうしたらもう1つ、ストレッチの方をやっていきたいと思います。
三角筋後部のストレッチ
次は三角筋後部のストレッチやっていきましょう。
まず、肩関節の屈曲とか水平の屈曲っていう動作ですね。タイマッサージって結構ひねる系が多いじゃないですか。なのでそれに合わせてやると、このように横に向いてもらってソラシックローテーションとかね、こう引っ張ったりすると、同じようなイメージでやってもらえばいいんですけど、この状態で下半身が動かないように自分の足、膝で押さえてあげてください。上半身も動いてきてしまう可能性があるので、上半身も押さえておきます。なので正座で足を開いて押さえてあげる感じ。
その状態で肩関節をお客様の胸に、肩関節というか上腕骨ですね、お客さん胸にくっつけるような形をしながら、ここからずっと圧かけ続けるときついだけなので、ある程度いったら自分の方向に引っ張ってください。そうすると伸び感が出てきます。肩関節を肩甲骨から離す感じで。
プラス三角筋後部っていうことは、肩関節外旋筋になるので、内旋させてあげればいいんですね。なので、屈曲しつつ、水平屈曲しつつ引っ張りつつ、内旋まで持っていってあげる。自分の体重で後ろまで行って戻ってきてあげる。というのをやってあげると、三角筋後部にアプローチをしつつ、このまま例えばソラシックローテーションの流れに行くとかいう形でタイ古式マッサージの施術の中に組み込んでいくことができるので、ぜひこのやり方で三角筋後部ストレッチしてスッキリが足りないなっていうお客様にスッキリを体感してもらってください。
まとめ
今日は三角筋後部のストレッチ・マッサージについてやっていきました。
姿勢がね、悪いという方でも、姿勢は良くなったんだけど肩こりはすっきりしないっていう方に対してぜひやってみてください。
解剖学的なことがわかると例えば、今やってるみたいにさっきと違うような施術っていうのもね、思いついたりしてきます。なのでしっかり解剖学的なところも学んでいただけるといいと思います。
JTTMAのスクールでは、このように解剖学的なところの話もしっかりしながら、タイ古式マッサージ学んでいきます。こういったところを詳しく知りたいな、と思った方はぜひ公式LINEのお友達登録をよろしくお願いします。
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